TOEICリーディングで高得点を狙いたいのに、時間が足りず最後まで解ききれない初心者が多いです。スコアが伸び悩む原因の多くは時間配分にあります。
本記事では、TOEICリーディングの効率的な時間配分を徹底解説します。適切な時間配分を身につければ、75分という制限時間を最大限に活用可能です。記事を読めばリーディング時間の短縮方法がわかります。TOEICリーディングの攻略法を学び、時間に追われることなくスコアアップを実現しましょう。
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TOEICリーディングの時間配分
TOEICリーディングで目標スコアを取るには、75分という限られた時間を有効に使うことが不可欠です。時間配分を意識することで、すべての問題に取り組む余裕が生まれ、スコアアップにつながります。
75分間で100問を解くには、1問あたり平均45秒のペースで進める必要があります。しかし、すべての問題に均等に時間をかけるのではなく、パートごとに適切な時間配分を行うことが重要です。一般的な時間配分の目安は以下のとおりです。
Part | 時間配分 |
Part5 | 12分(1問25秒) |
Part6 | 8分(1問30秒) |
Part7 | 54分(1問1分) |
上記の配分を意識しつつ、自分のペースで解答を進めます。各パートの問題数と難易度を考慮し、効率的な時間配分を心がけましょう。Part5とPart6は比較的速く解答できる問題が多いため、合計で約20分を目安に進めます。Part7は長文読解が中心となるため、残りの約55分を割り当てるのが得策です。
時間配分は目安なので、得意・不得意に応じて柔軟に調整しましょう。常に残り時間を意識し、特定のパートで時間を使いすぎないよう注意が必要です。ベースとなる時間配分に慣れるまでは、練習を重ねましょう。
【パート別】時間配分の対策
各パートの特性を理解し、効率的に解答するコツを押さえましょう。パートごとに適切な戦略を立てることで、限られた時間内で最大限の成果を上げられます。
Part5:文法・語彙問題
Part5は、TOEICリーディングセクションの中で最も素早く解答すべきパートです。1問あたり約20秒のペースで進めることを目標にしましょう。短文の文法・語彙問題が中心となるため、瞬時の判断力が求められます。事前に頻出の文法規則や語彙を学習し、問題を見た瞬間に答えがわかるよう準備することが大切です。
考えすぎると後半に影響するため、分からない問題は直感で解答します。以下のポイントを意識して取り組むことで、効率的に高得点を狙いましょう。
- 文法規則を徹底的に学習する
- 頻出語彙を事前に覚える
- 選択肢を読んで文法問題か語彙問題か判断する
- 問題文は主語、述語など文構造を把握しながら読む
- 分からない問題は直感的に選択肢を選ぶ
Part5は知識を問う問題が多いため、時間をかけすぎても正答率は上がりません。わからない問題に悩むよりも、素早く次の問題に進むことを意識してください。日頃から短文問題を数多くこなし、解答スピードを上げる練習を重ねることが、高得点への近道です。
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Part6:短いテキストの読解問題
パート6は、1問あたり30秒のペースで解答することを目指しましょう。1つのテキストに対して4つの問題が出題されるため、文脈の正確な理解が重要です。効率的に解答するためのポイントは以下のとおりです。
- テキスト全体を素早く読む
- 空欄の前後を注意深く確認する
- 文法・語彙知識を活用する
- 文脈に合う答えを選択する
- 問題間の整合性を確認する
Part6は文法問題と語彙問題に加え、文脈把握が必要な問題が出題されます。テキスト全体の内容を素早く把握する力を養ってください。練習を重ねることで、効率的に解答する力が身につき、スコアが上がる可能性が高まります。
Part7:長いテキストの読解問題
Part7は、リーディングセクションの中で最も時間がかかるパートです。単文書問題は30秒~1分、複数文書は問題3~5分を目安に解答しましょう。長文を効率的に読み解くためのテクニックを身に付けることが重要です。以下のポイントを押さえて取り組みましょう。
- テキストの種類を確認する
- 設問を先に読む(選択肢は読まなくてOK)
- タイトルに注目する
- テキストは全体を読む
- 図表やグラフは注意して読む
- 複数文書は文書間の関連性を意識する
Part7は時間との戦いです。すべての文を素早く読み、設問に関連しそうな情報を見つけ出す練習を重ねることが大切です。英語を英語のまま理解する力が必要です。日々の学習で精読と音読を繰り返しましょう。パラグラフごとに内容を要約することで読み返し頻度が減り、時間内に多くの問題を解答できるようになります。
TOEICリーディングの練習方法
TOEICリーディングで高得点を目指すには、効果的な練習方法を身に付けることが欠かせません。速読力と正確な読解力を養い、時間管理のスキルを磨くことで、本番での実力発揮につながります。日々の積み重ねが、確実にスコアアップをもたらすので正しい練習方法を身に付けましょう。
速読力を高める
速読力は、TOEICリーディングでスコアを伸ばすための重要なスキルです。限られた時間内により多くの問題を解くためには、日々の練習が欠かせません。毎日1問、Part7の問題文を読みましょう。タイマーを使って、決められた時間内で読める量を増やす工夫も効果的です。
精読と音読を繰り返し行うことで、理解度を落とさず読む速度を上げられます。TOEIC問題に特化した速読アプリの活用は、学習効率が上がるのでおすすめです。
正確な読解力を養う
速読力と並んで、正確な読解力も重要です。TOEICリーディングでは、設問に関する情報を読み取る能力が問われます。精読を通じて文法を徹底的に学習し、複雑な構文も正確に理解しましょう。さまざまなトピックに関する語彙力を増やすことも大切です。
TOEIC対策本を活用し、ビジネス英語の表現を学ぶことで実践的な読解力が身に付きます。パラグラフリーディングを実践し、文章構造を把握する力を養うのも効果的です。要約練習を行い、重要ポイントを素早く見つける力を身に付ける訓練も行いましょう。
毎日15~30分程度、英文を読む習慣をつけ、読んだ内容を自分の言葉で要約する練習を重ねれば確実に読解力が向上します。
模擬試験を利用して時間管理の練習をする
本番のTOEICで実力を発揮するには、模擬試験を活用した時間管理の練習が欠かせません。実際の試験環境に近い状況で練習することで、時間配分のコツをつかめます。試験本番1週間前には、本番と同じ75分で模擬試験に挑戦しましょう。パート別の目標時間を設定し、意識して解くことで、時間感覚が身に付きます。
解答後は必ず時間配分を振り返り、改善点を見つけることが大切です。苦手なパートがあれば、解答スピードを上げる練習を重点的に行いましょう。タイマーを活用し、常に残り時間を意識しながら解答する習慣をつけることで、本番での時間管理力が向上します。
模擬試験を重ねるごとに、時間管理のスキルは確実に上がります。本番さながらの緊張感を持って取り組むことで、試験当日の心理的プレッシャーにも対応可能です。
リーディングでスコアを伸ばす方法
リーディングの点数を上げるには、効率的な読解テクニックと時間配分が鍵となります。苦手なトピックへの対処法や時間不足時の優先順位の付け方など、実践的なテクニックを身に付けましょう。
不慣れなトピックでもスムーズに解けるようにする
TOEICリーディングでは、さまざまな分野の文章が出題されます。不慣れなトピックでも焦らず対処できるよう、以下の方法を実践しましょう。
- TOEIC問題を通じて幅広い分野の英語表現に日頃から触れる
- キーワードや文脈から内容を推測する力を磨く
- パラグラフの主題文に注目して読む
- 図表やグラフから情報を素早く読み取る
不慣れなトピックに出会っても慌てないことが大切です。文章全体の構造を把握し、必要な情報を効率良く抽出する練習を重ねましょう。
600点を目指す初心者であれば、苦手なトピックは後回しにして解答を進めるのも有効な戦略です。目安として、最初のパラグラフを読んで内容が分からなければ次の問題に進んでみましょう。
時間が不足したときの優先順位をつける
時間が足りなくなった場合には、あせらず冷静な対処が重要です。時間内で得点を最大化するため、以下の優先順位で解答しましょう。
- 解ける問題から素早く答えていく
- パート5、6の未回答問題を優先的に解く
- パート7は設問を先読みして効率良く解答する
- 迷う問題は後回しにする
- 最後は勘を頼りに全問マークする
時間不足に陥らないよう、日頃から時間を計りながら問題を解く練習をしましょう。本番では、常に残り時間を意識し、柔軟に解答戦略を立て直す心構えが大切です。わからない問題に固執せず、得点の取れる問題を確実に解いていく姿勢がスコアアップにつながります。
読み飛ばしとスキミングのバランスを取る【上級者向け】
TOEICリーディングでは、すべてを丁寧に読む時間はないので、読み飛ばしとスキミングを使い分けます。以下のポイントを押さえて、バランスの良い読解を心がけましょう。
- 文章の構造を素早く把握する
- キーワードや数字に注目してスキミングする
- 重要度の低い部分は大胆に読み飛ばす
- 設問に関連する部分は丁寧に読む
- 図表やグラフは特に注意深く確認する
読み飛ばしとスキミングのスキルを磨くには、日頃から英文を速読する練習が欠かせません。新聞や雑誌の見出しだけを読んで内容を推測したり、長文を制限時間内に読んで要点をまとめたりする訓練を積みましょう。バランスの取れた読解力を身に付けることで、TOEICリーディングでの高得点獲得に近づきます。
TOEICリーディング試験当日にやること
試験当日は緊張せずに実力を発揮することが大切です。万全の準備を整え、時間配分を意識しながら落ち着いて解答に臨みましょう。予期せぬトラブルにも冷静に対処できるよう、心構えを持つことが重要です。
試験開始前の準備
試験開始前の準備は、本番での実力発揮に大きく影響します。心身ともにベストコンディションで臨むため、前日は十分な睡眠を取りましょう。当日の朝は、しっかりと朝食を摂り、水分補給も忘れずに行います。必要な持ち物は前日のうちに確認し、会場への行き方と所要時間も把握しておいてください。
少し早めの音源でリスニングをしながら会場に向かうようにしましょう。リスニング問題が遅く聞こえるため、心に余裕をもって試験に取り組むことができます。
試験中の時間配分管理
試験中は時間を意識し、効率的に解答しましょう。時計を活用し、残り時間を定期的に確認します。各パートの目標時間を意識して解答を進め、難問にこだわり過ぎず次の問題に進むことが大切です。Part7では、設問を先に読んでから本文に取り組むと効率的です。
最後の5分は未回答問題のチェックに充てるよう心がけましょう。時間配分に不安がある場合は、比較的解きやすいパート5から始めるのも手段の一つです。ただし、慣れないうちはパート順に解答するのが安全です。日頃の練習で自分に合った時間配分を見つけ、本番で実践することが着実なスコアアップにつながります。
試験中に起こりやすいトラブルを把握する
TOEICリーディング試験中には、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。問題用紙の印刷ミスを発見したらすぐに試験監督者に報告しましょう。体調不良を感じたら、深呼吸をして落ち着くことが大切です。集中力が低下したときは、目を閉じて30秒~1分ほどの短い休憩を取ることで回復できます。
時計の貸し出しや、試験中に時刻のアナウンスはできないので必ず腕時計を持参しましょう。アップルウォッチなどのウェアラブル端末の持ち込みは禁止となっています。トラブルに備えて予備の筆記用具や時計を持参し、緊急時には躊躇せず試験監督者に相談してください。
周囲の騒音が気になるときは、深呼吸をして集中力を高めましょう。日頃から想定外の状況下でも冷静に対処する練習をすることで、本番での心理的なプレッシャーにも対応可能です。本番での心理的なプレッシャーに負けないように万全な準備と心構えを持ちましょう。
試験開始前であれば、前方の座席への移動が可能です。リスニングの音が聞こえにくい、咳払いする人が近くにいる、などの場合は試験監督に申し出て座席を移動させてもらいましょう。
まとめ
TOEICリーディングで高得点を取るには、適切な時間配分と効率的な解答テクニックが欠かせません。各パートの特性を理解し、自分に合った戦略を立てることが重要です。速読力と正確な読解力を磨き、模擬試験で時間管理の練習を重ねましょう。
試験当日は落ち着いて臨み、予期せぬトラブルにも冷静に対処してください。紹介した対策を実践することで、TOEICリーディングでの高得点獲得に近づきます。